「折れ線グラフ使えてる?」今さら何を言ってるの?と言う人が大半だと思いますが、少しの時間なのでお付き合い下さい。折れ線グラフは、データの推移や変化を視覚的に表現するためのグラフの一種です。
折れ線グラフの基本の型
下記の表とグラフは、東京都の昨年の気温推移を表したものです。この表を見ると「各月の平均気温」を知ることができます。これを折れ線グラフにすると、「各月の平均気温」に加えてを知ることができます。これを折れ線グラフにすると「各月の平均気温」に加えて、「月の温度変化」と「年間の温度変化」も見えます。また、夏には気温が高く、冬には低いことが示されています。また、気温の変動が激しい場合、折れ線グラフは急峻な山や谷のようになります。逆に、気温の変動が緩やかな場合、線はゆるやかな曲線となります。

表では見えないものがこの折れ線グラフにすると、新たな視点から物事を見ることができます。このように全量把握や変化など、データの可視化には多角的視点かつ、情報を一目瞭然で把握できる効果があります。
数字のマジックに気づけるか?
折れ線グラフは便利なツールですが、情報発信側の主張をするために、「数字のマジック」を使っているケースがあります。情報を正しく見ないと、思わぬ落とし穴に落ちることがあります。
数字のマジック その1
先ほどグラフに比べて気温がほぼ高い印象を持ちませんか?実はこのグラフは横軸の2〜5月だけを意図的に削除しています。見ることに慣れていない人は、これに気づけず誤った解釈をすることがあります。

数字のマジック その2
春から秋まで気温が高い印象を持ちませんか?実はこのグラフの縦軸は10から始まっています。気温が低い印象を持たれないように、意図的に変更しています。

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