ニラとスイセンを誤食して食中毒に！～食材に対する正しい知識の重要性～

いわき市は4月4日、同市の女性が有毒植物の「スイセン」を「ニラ」と間違って食べ、食中毒を起こしたと発表した。自宅の庭で自生していたスイセンを栽培中のニラだと思って採取し、みそ汁の具材にして食べた。吐き気や嘔吐（おうと）の症状を訴え医療機関を受診したが、現在は回復傾向だという。

　ニラとスイセンは似たような見た目をしていますが、実は全く別の植物で、全く異なる効果があります。ニラは食用になるアサガオ科の植物であり、スイセンは多年草で、有毒な成分を含んでいることが知られています。

　スイセンは主に花、葉、茎に有毒なアルカロイドを含んでおり、摂取すると嘔吐、下痢、腹痛、頭痛、けいれん、呼吸困難などの症状を引き起こすことがあります。特に、スイセンの球根は非常に有毒であり、摂取すると命にかかわることもあります。

　スイセンを誤って食べてしまった場合は、速やかに医師の診察を受けることが重要です。症状が軽い場合でも、自己判断で対処するのではなく、専門家の意見を仰ぐことが必要です。

　私たちは入ってきた全情報を1つ1つ判断しておらず、取捨選択しながら判断しています。言い換えれば「意識しないと気づけない」とも言えます。「情報リテラシーの情報を探す能力」を意識して向上させると良いでしょう。